大切な家族との突然のお別れ。それが生活保護受給中(葬祭扶助)の葬儀となると、「お金はどうなるの?」「どんな見送りができるの?」と、多くの不安や戸惑いに直面しやすいです。
私たち家族もそうでした。さらに、私自身が化学物質過敏症(MCS)や嗅覚過敏、喘息を抱えており、義父には視覚・聴覚障害があるという状況。線香の煙や消毒液の匂い、義父がどうすれば満足のいくお別れができるか。一般的な葬儀の形では解決できない課題が山積みでした。
しかし工夫次第で、費用を抑えながらも家族が納得できる、温かいお別れは可能です。
このブログでは、私の実体験を「お金・制度」「体質・障害対策」「当日の流れ」の3つの視点で詳しくまとめています。
- [上:お金・制度編]:生活保護の葬祭扶助でも後悔しない葬儀はできる。費用・流れ・自己負担の注意点まとめ
- [中:体質・障害対策編]:化学物質過敏症・嗅覚過敏・喘息でも諦めない。視覚障害の義父と一緒に義母を見送るためにしたこと
- [体験談・当日編]:義母の逝去から火葬・収骨まで。生活保護世帯の葬儀の記録
まだ執筆中のため1のみです。思い出しながら書いているためしばらくお待ちくださいませ。
目の前が真っ暗になっている方の心が、少しでも軽くなるヒントになれば幸いです。
結論:生活保護の制度を使っても、心のこもった見送りは出来る
生活保護の葬祭扶助を使っても、写真やお花を添えたり、家族でお別れの言葉を伝えたり、心のこもったお見送りは十分可能です。
実際に私たちは以下のことができました。
- 読経(短時間)
- 棺に思い出の品を入れる
- いっぱいお花を入れる
- 家族だけで静かなお別れ
- 音楽をかける
- 自分たちの手で全て準備して送り届けた
もちろん制約はありますが、大切な人を送る気持ちは表現できました。
ただ棺がポツンと置いている環境でお別れするのではない。
逆にこれだけの事ができる。それは正直すごい事だと思いました。
自治体・葬儀会社により若干変わります。必ずご確認ください。
はじめに
この記事では、
- 生活保護の葬祭扶助でどこまでできるのか
- 実際にかかった自己負担
- 直葬の流れ
- 注意点
- 化学物質過敏症・障害がある家族への対策
を、実体験ベースでまとめています。
まず最初に知ってほしいことは
- 葬祭扶助は「契約前・支払い前」の申請が重要
- 多くは直葬(火葬のみ)
- 自治体によって内容差が大きい
- 花・写真・音楽などのお別れは可能な場合もある
- 自費負担が発生する項目もある
- 生活保護単身世帯は特に注意
- 匂いや煙が辛い人は事前申告を推奨
- 絶対に無理をしない
です。
次にかなり重要なポイントです。
- 契約前申請が必須
- 自治体差が大きい
- 自費負担が発生することがある
- 単身生活保護は注意
- 直葬中心
かなり長いですが、よろしくお願いいたします。
そもそも葬祭扶助とは?
葬祭扶助とは、生活保護受給者やその葬儀を行う人が、条件を満たした場合に自治体から葬儀費用の支給を受けられる制度です。
主に直葬(火葬のみ)の費用は自治体から葬儀会社へ支払われるため、原則として基準額内であれば自己負担なし(ただし超過分や対象外は自己負担)で利用可能です。
生活保護受給者でも、状況によって変わります。例えば
- 生活保護世帯の世帯主以外が亡くなった場合
- 生活保護世帯主が亡くなった場合
- 生活保護世帯主(単身世帯)が亡くなった場合
などです。
今回私たちが義母が亡くなり経験したのは1です。その後義父が亡くなり3.のケースも経験しました。
どのような場合に葬祭扶助は受けられる?【生活保護世帯の世帯主以外が亡くなった場合】
生活保護の家族が亡くなった場合、葬祭扶助は故人が生活保護の中で資産がなく、かつ遺族が経済的に厳しく、葬儀費用を負担できない場合に受けられます。
多くの場合は、火葬のみの簡素な形式(いわゆる直葬)になります。
今回は義母の葬儀だったため、葬儀をメインで行う人は生活保護を受けている義父が行う必要があると言われました。
葬祭扶助が受けられない場合はある?【生活保護世帯主が亡くなった場合】
遺族の負担能力によっては対象外になることがあります。また、自治体(葬儀会社)が提案するプランから外れた要望をする場合も、対象外になると言われました(例えば、会場を借りたい。納骨を別の日にしたいなど、葬祭扶助で行う事から外れる場合)。
実は義父の葬式の時にこの「お金がない問題」は直面しました。生活保護を受けていた故人を見送る場合は注意が必要で、「今回は喪主に収入があったため、実務上は葬祭扶助の対象外です」と案内されました(生活保護でなくても、費用負担が困難と認められれば対象になる場合があります)。
詳しくは義父の体験記で書かせていただきたいと思います。「お金がないのに、どう葬儀を行えばいいの…」と、目の前が真っ暗になったのを覚えています。時間も限られた中で選択をせざるをえない為、少しでも参考になればと思いざっくりと説明させていただきますね。
注意点
私が市役所の人から聞いた注意点です。
・支給内容や金額などは市町村により若干変化があります。
・内容は火葬料・運搬費・棺・ドライアイス等含みます。
・一般的に読経・会食・返礼品などは対象外です。
申請は葬儀前(契約・支払い前)が大前提です。後からだと、たとえ対象でも支給されない可能性があります。
また、市役所の方から言われたことが、「義父(生活保護・単身者)の葬儀は自分たちの手出しになるのでご注意ください」という事です。つまり、単身世帯の生活保護の方に万が一のことがあった場合のために、少しずつ準備をしておかないといけないという事です。
この時点では教えてもらえませんでしたが、一般的に「人が亡くなった際にもらえる給付金」の中でも条件によっては「生活保護を受けているためもらえない可能性があるお金」があります。一部を紹介します。
「死亡一時金(国民年金)」について
死亡一時金は、国民年金の第1号被保険者として保険料を納めた期間が36か月以上あり、かつ老齢基礎年金や障害基礎年金を受けずに亡くなった場合に、遺族へ支給されます。
- パターン1:出るケース
- 故人が国民年金第1号被保険者だった。
- 保険料納付済月数が36か月以上ある。
- 老齢基礎年金・障害基礎年金を受けていない。
- パターン2:出ないケース
- 納付月数が36か月未満。
- すでに老齢基礎年金や障害基礎年金を受給していた。
- そもそも故人が第1号被保険者ではなかった。
- パターン3:生活保護受給者の場合
- 生活保護受給中だったこと自体で自動的に対象外になるわけではありませんが、保険料の納付要件を満たしにくいため、結果として対象外になることが多いです。
「葬祭費(国民健康保険)」について
葬祭費は、亡くなった方が国民健康保険に加入していた場合に、葬儀を行った人へ支給されるお金です。支給額は自治体によって異なり、3万円や5万円など地域差があります。
- パターン1:出るケース
- 故人が国民健康保険に加入していた。
- 葬儀を行った人がいる。
- 申請期限内に手続きをする。
- パターン2:出ないケース
- 故人が国民健康保険に加入していなかった。
- すでに別の制度で対象外になっている。
- 申請期限を過ぎた。
- パターン3:生活保護受給者の場合
- 生活保護受給中は国民健康保険に加入していないことが多いため、葬祭費の対象外になることがあります。
- ただし、自治体や加入状況によって扱いが異なる場合があるため、確認が必要です。
生活保護を使うメリット・デメリット
生活保護を受けている場合、住居費を払って、あとは食費を切り詰めて生活している方も多いと思います。実際義父母世帯の生活も、裕福なものではありませんでした。
その中で、葬祭扶助を使う際のおおまかなメリットやデメリットをまとめました。
メリット
費用負担がほぼゼロ
自宅や施設からの搬送・火葬場までの搬送や、棺、ドライアイスなどの基本費用は自治体から直接葬儀会社に支払われることになり、基準額の範囲内であれば自己負担なしで葬儀が可能となります。
※ただし超過分や対象外の部分は自己負担です。
手続きが比較的簡単
市役所に死亡診断書を持参して申請する流れが一般的です。
葬儀会社へ依頼することになります。
精神的負担が少ない
プランもほぼ決まっているため葬儀会社からのセールスも少なく、負担が少ないです。
※後日書きますが、葬祭扶助を使わず同じ葬儀会社へ依頼しましたが、その差がはっきりしました。
お墓へ納骨をお願いできるところまでがセットになっている地域もあります。
デメリット
デメリットは「できない」ことがメインになるかと思います。
また、地域によってどこまで葬祭扶助で負担できるかが違うことです。
確認しておかないと後々後悔や親族との軋轢を生む可能性があるので、必ず確認しておきましょう。
直葬(火葬のみ)に限定されやすい
金額が決まっているため、多くの場合は直葬を前提に考えておいたほうがよいです。通夜・告別式・読経は多くの場合は難しいです。
また、会場が空いていたとしても家族葬の規模以上のことは難しいです。
直葬とは何?
葬儀の直葬とは、通夜や告別式などの儀式を省略し、火葬のみを行うシンプルな葬儀形式です。
主に家族や親しい数名だけで行われ、費用や準備の手間を抑えられるのが特徴です。
故人が亡くなった後に死亡診断書を取得し、遺体を自宅や安置施設へ搬送します。
法律で死後24時間経過後に火葬が可能となり、納棺後火葬場へ移動して火葬と骨上げを行います。
お経をあげるなどは基本的に行われず、火葬炉前で簡易なお別れをする場合が多いです。
生活保護の葬儀(直葬)は非常にシンプルですが、もし参列されるご家族の中に化学物質過敏症や嗅覚過敏、喘息などがあり、お線香の煙や消毒液の匂いが不安な方は、こちらの記事に対策を詳しくまとめています。
–「中編」を予定中です。しばらくお待ちください-
オプション追加ができない
「一部分だけオプションを追加したい。」
「ここをもう少し華やかにして見送りたい。」
今までの葬儀を思い出してシンプルすぎるのでは?と私も思いました。
ただ、豪華な装飾や法要は認められません。
「できない」ではなく「認められません」。
そのため、「自分が参加したことのある葬儀」を基準にしてしまうと、全額自己負担で行う選択肢を選ぶ事になると思います。
そのため、私も「直葬」について葬儀会社に相談したり、WEBで調べたり…とかなり時間を割きました。家族や特に親族を納得させるためです。
ただし、葬儀会社のオプションに限らずに、明るく見送る方法はあるはずです。
例えば私たちの場合は自分たちで花を買うことは可能でした。葬儀会社のプランだと、持ち込みは不可の場合もあります。オプションの花を購入できる場合でも5千円〜1万と高額です。花の量は顔周りに花を置く程度と言われました。
自分たちでうまく調達できれば、その金額で棺桶いっぱいにお花を入れることもできます。
自治体・葬儀会社による差が大きい
葬祭扶助の上限金額や対応内容は、自治体によって細かい点が違うことが多いです。
そのため、事前確認は必須です。
また、直送含め対応できる葬儀会社が限られる場合もあります。
お骨を家に持ち帰れない可能性がある(納骨が葬祭扶助に入っている場合)
自治体によっては自宅に持ち帰れず、そのまま納骨される場合があります。
私たちの地域では、墓地に納骨をするまでが葬祭扶助の中に入っていました。
火葬当日(収骨後)、すぐに職員に渡すことが条件でした。
義母は施設に入っていたため、慣れ親しんだ自宅に帰る事なく埋葬することになりました。
ただ、お骨は手元に残りませんが、写真は手元に残ります。
私たちの地域では分骨は可能でした。骨壷は自分たちで準備する必要があります。
私たちは義父と相談し、手元に残したいという希望があったため分骨を選択しました。
その時の状況により大きく変わる
「他の利用者がいなければ、家族葬の会場が使えます。その場合は顔を見ながら火葬当日まで過ごすことができますよ」
と言われましたが、「他の方がいらっしゃらなければ」と言われました。基本は葬儀会社と直接契約する方が優先です。
市役所からは、「葬儀会社の場所を借りている」という立ち位置だと言われました。
ただし、一度会場を使った場合には、「場所を開けてくれ」と言われることはないとのことです。
「天気が悪くなり冷える可能性があるとお亡くなりになる方が多くなる傾向があります」
「火葬はリアルタイムで予約が入り、埋まると別の時間を決める事になります」
など、葬儀会社の方から言われると、「葬祭扶助を使うか?」「自費で行うか?」と、どうしても決断を急がないとと気が焦る場面に直面することになります。
私たちはプレハブの会場でお別れを行いましたが、正直雨が降ったら外に屋根もないので大変だったと思います。
法要等は別費用
火葬後の事は葬祭扶助の対象外のため、自己負担が発生します。
「お金を使わない」事をゴールにしてしまうと、例えば縁のあるお寺がある場合、望むようなお経をあげることが出来ない、今後の関係性に影響が出てくる可能性があります。関係の継続含め、事前に相談する方がいいと思います。
ただ「墓じまい」や「手元供養」「永代供養」「樹木葬」があるように、これから先残された私たちの都合や、信じていくこと、いろいろ変化しているため考えて関係を見直すことも大切だと思います。
私たち家族のことですが、義父母とその兄弟はとある宗教に入っていますが、私が結婚時に拒否したため、私たち家族は宗教には入らないという選択・意思表示をしています。
遺影は自分で準備する
自分達で写真立てを準備して、写真を加工し印刷をする必要があります。
事前に写真をどのサイズにするか含め、考えておきましょう。
おすすめは、家で写真をどこに置くかを決め、そこからサイズを決めます。雰囲気の合う写真立てを買った後に、印刷のサイズを決めるのが楽です。火葬場用には長方形(100均でも優しい木目の写真立てがあります)、自宅に置く分は丸やビーンズ型など写真を見ることであなたが優しい気持ちになれる写真立てを探すのもありだと思います。勿論、家に飾らなくても問題ありません。スマホで見返すなどさまざまです。
家族・親族の理解が必要
ここが一番精神的に負担になる可能性があります。
「宗教関係はどうするの?」
「参列できるの?」
「そもそもどうすればいいの?」
など、「直葬」という言葉に、知らないからこそ不安に思う方、言葉の響きからあまり良い気持ちを持たない方もいらっしゃると思います(善意でお金を貸そうとする親族の方も…)。
もちろん、「葬祭扶助を使わない」という選択肢も選べますが、その場合は健康保険に加入していない場合は葬儀費用に関する補助(葬祭費・埋葬料)が出ないないなど、負担が増す可能性があるので注意が必要です。借りたら返さないといけません。
対策:自費を抑えて納得のいく葬儀にする工夫
今回は葬祭扶助を使いましたが、義父を見送り葬祭扶助が使えない状況で見送った経験から、実際に市役所に足を運んで相談してきた事を、対策として書かせていただきます。
対策1)喪主が生活保護の申請をする
このままだと葬祭扶助は受けられないため、喪主が生活保護の申請をする事も可能です。生活保護を受給できると判断されれば、葬祭扶助の対象となります。不安があれば市役所に、事前に相談してみてください。ただし葬儀代の支払い後は不可です。
ただ市役所の人の話では、なかなか申請は通らないとの事です。理由としては生活保護を受ける審査と同じであり、仕事をしている場合は収入があるため大体は対象外になるとのことです。
制度上は可能ですが、即時認定されるのか、支払いまで葬儀会社が待ってくれるのか…など不安が出ると思います。認定されない場合のことも考えて以下の2.3も併せて考えてみてください。
対策2)直葬を選択する
葬祭扶助を受けられない場合、費用をなるべく抑えようと思うと直葬を選ぶ事になると思います。
通夜・告別式を省略し火葬のみのため、シンプルなお葬式となります。
自宅に帰る(遺体を自宅安置)か、葬儀会社の斎場で行うか決めることができます。
ただし、プランは最低金額では済まない可能性があります。セールスにあう可能性もあります。
時間が迫っている中、冷静な判断をすることが難しいこともあります。そのため、一度考える(または振り返る)時間はとった方がいいですよ。義父の打ち合わせは亡くなったあと夜中の2時半か3時からでした。
対策3)市役所HPを確認する(葬儀費用の一部負担)
市町村によって違いはありますが、例えば
- 火葬炉の使用料
- 霊きゅう自動車
- マイクロバス
- 祭壇(附属品含む1組)
- 棺 普通棺・特大棺
- 骨箱、位牌等のセット
- 仏衣セット(仏衣、手甲、脚半等)
- わら草履
など、葬儀に使うものやサービスを、生活保護受給者関係なく市民であれば無料または減額される場合があります。
市民以外だと有料の場合もあるので、施設が遠方で住民票を移している場合などは確認が必要です。申請者または故人のどちらかが市民である場合対象になる場合もあるので問い合わせてみましょう。
注意点としては、生活保護受給中であり国民健康保険などに加入していない場合など、条件により葬祭費5万円が支給対象外の場合があります。
また、化学物質過敏症・嗅覚障害・匂いにより喘息が出る方は、自身の体の負担に直結するため、棺に関しては保存機能・密閉力など、「身体を死後変化から守る機能」に関わるため、自治体のお棺がどのようなものになるのか、できれば画像で(最低限素材だけでも)確認した方がいいと思います(特に自宅で棺を安置する場合)。
事前準備は必須
できることとできないことを見極め、かつ匂いに注意しながら葬式を行うなら、事前準備をしっかり行う必要があります。
市役所(生活保護関連の相談窓口)
市役所の生活保護関連相談窓口(福祉事務所)へ相談することで、葬祭扶助(葬儀費用補助)や死亡後の手続きを事前に確認できます。
実際相談したときは、どのような制度を使えるかなど詳しく説明してもらいました。
- どのような流れになるのか確認は必須
- 市役所でしてもらえること、自分たちがすることを確認する。
- 「生活保護で葬儀を行う場合、過去どこの葬儀会社を使いましたか?」または、「葬儀会社を紹介していただけますか?」と聞いてみる。
その他葬儀後の手続きについて説明を受けられるコーナーやチェックリストがあると思います。悩みや困りごとがあれば相談すべきだと思います。
亡くなる前に葬儀会社はどう調べる?どのような相談をすればいい?
まずは市役所で相談した後に、葬儀会社に相談する流れで相談に行った方がスムーズです。
葬儀会社では、
- 生活保護を使ったお葬式が可能な葬儀会社であるか
- 直葬についての流れを聞く
- 葬祭扶助の中で出来ることやできないことを聞く
- こちらで準備・持ち込みOKなものを聞く
- 煙がダメな家族がいるので、線香や蝋燭などにおいのするものは準備不要と伝える
などです。細かいところが市役所の説明と差がある場合が多いため、市役所でも葬儀会社でも質問はしたほうがいいです。
※ただし当日に火のついたお線香が焚いてあり、大変な目に遭いました。連携不足は必ずあるので、体調に影響のある事については、当日にもう一度伝えましょう!
葬儀までの流れまとめ
先にお伝えしたいことは、亡くなった家族と一緒に葬儀場へ移動した後は、そのまま葬儀会社のスタッフと日程調整を行う流れに入るので、事前に市役所の手助けが必要であったりサービスを使う(棺桶や霊柩車の移動など)場合は注意が必要です。
もちろん葬儀会社へ移動後も細かく変更することは可能ですが、別途費用がかかる可能性が高いです。金額も、直葬プランと同額または超過する可能性があります。義父の場合、冷蔵施設へ預けた後は直葬の基本プランより数万円ほど高い金額を請求する形になるとのことでした。
STEP① 連絡
生活保護を受けている場合、まずは市役所に相談することになります。
- 亡くなったタイミングが平日開庁時間…市役所へ電話。葬儀会社へ連絡してくれる。
- 亡くなったタイミングが休日の場合…結果的に葬儀会社へ電話(市役所に連絡がつかない場合)
※ただし、施設で亡くなった場合、いつまで預かっていただけるかは確認したほうがいいです(前述3を利用する場合)。
これも、はじめは休日関係なく市役所へ電話くださいと言っていたが、警備員が電話かけても繋がらずで、市役所の人に対してとても不満に感じました。
※葬祭扶助を使った場合と、自費で直葬プランを使い見送る経験をしましたが、自費で行う場合は葬儀会社へ連絡する前に、市役所の葬祭に関する部署に相談する方が無駄な出費を抑えられる可能性があります。葬儀会社のプラン契約後は、市役所に書類を提出してもらうサービスを行ったり、搬送費用がかかっているため倍以上の金額がかかる可能性もあります。キャンセルができない可能性もあります。
STEP② 葬儀場へ移動
自治体や葬儀会社の運用によって異なりますが、まず市役所に連絡するよう案内されることが多いです。
- 葬儀場が空いている場合は、そこに安置。当日まで顔を見ながら過ごすことができる。親族室があれば使用OK
- 空きがない場合、ご遺体は保管用の冷蔵庫へ(親族は帰宅)。基本的に顔を見ることは不可。
- 火葬場に移動するまで、お別れの時間をプレハブの建物で行う。時間は、遺体を冷蔵施設から建物へ移動・火葬場へ移動する準備含めて合計1時間と考えてほしいとのこと
STEP③ 葬儀会社のスタッフとプラン・日程の相談(火葬の日程など)
注意点としては契約になるため、納得のいくまで質問をしていくことです。
相談するタイミングによっては、真夜中の時もあります。精神面で辛い場合は時間を空けたほうが冷静に判断できます。
- プランの相談
- 火葬日・時間の決定
- プランの契約
「火葬の時間」に合わせて予定を逆算していきます。
私は昼食の時間を考えて、火葬の時間を決めました。
火葬の日付は変更が難しい場合が多い。
STEP④ 火葬の時間に沿って出棺
限られた時間ですが、お別れをする時間はあります。
- 棺に副葬品を入れる
- 棺の蓋を閉める
- 持ち込んだものの片付け
- 霊柩車に乗せて出発
葬儀場には帰らないため、持ち込んだものは全て運び出す必要があります。また、葬儀場で弁当を頼んだ場合は、このタイミングまでに支払います。
注意点としては、
- 一度閉めたら基本的に棺を開けることは不可
- 入れる花は持ち込みOK(葬祭扶助の場合)
※ただし、葬儀会社によっては持ち込み不可の場合もあります
STEP⑤ 炉前の小部屋にて棺の小窓を開け、顔を見て最後のお別れ
葬儀場では、「顔を見る程度」と説明がありました。火葬場で確認したところ、参列者が焼香をする間はお経をあげてOKとのことでした。
- 小窓はOKだが、棺を開けることは不可
- 事前に顔のフィルムを取り外すことは不可
つまり視覚障害者の方にとっては、④の棺を閉じるまでが最後に触れ合えるタイミングです!
心残りのないようにしっかり声掛けしてくださいね。
STEP⑥ 目安の時間まで待機
炉前へ移動し、遺体を炉の中へ。
私たちが使用した市内の火葬場では、職員がシャッターとスタートボタンを押しました。
※義父のお別れの際に職員の方にお願いをしたのですが、「ご家族で押していただいても大丈夫ですよ」と許可をいただきました。自治体によって違うと思いますが、家族でボタンを押すことも可能です。
STEP⑦ お骨を拾う
予定時間までは、控え室で飲食が可能です。
「もうそろそろです」とスタッフに教えていただけます。
- このタイミングまでにスタッフに伝えていれば分骨も可能です。
- 分骨の証明書を発行してもらえます。
STEP⑧ 職員へ骨壷を渡す
納骨までが葬祭扶助に入っている場合、この場で骨壷を職員へお渡しする事になります。
数日後に市役所から「納骨が終わりました」と連絡があり、墓地へ参りに行くことができます。
写真は渡さず手元に残ります。
これが全ての流れです。
他、葬祭扶助の対象外や上限を超えた部分は、原則として自費になります。
家族との話し合い
直葬について説明することだけでなく、相談してあらかじめ方向性を決めることがとても重要です。
下に決める事・準備することについての一部です。
- どこから何を準備するかを相談する
- 服や下着の準備
- 遺影にする写真を決める
- 花を用意する(いつ、どこで買うか。どのように準備するか)結局半分はすぐに棺に入れられるようにして、残りは当日会場でどんどん切って渡していくスタイル
- 普段の写真を何枚か印刷する
- お清めの塩を購入する
- 死化粧など顔を整える準備(後述しますが当日不要だと判断しました)
- 読経をあげた後、出棺まで流す音楽を選ぶ(iPadやスマホで音楽を流す)広告なし・1時間ぐらい長めのものをチョイス
- 椅子や机の準備(会場の椅子や机をどのぐらい使えるか。足りない分の把握)
- 参列者
- 葬儀と火葬にお昼を挟むか
- 花を切るハサミ(園芸用はさみの方がいい)
- 切った花を乗せるお盆(我が家は家で使っているお盆を代用)
- 机にかける布(100均で十分です。なくてもOK)
- 葬祭扶助を使うため、遺影の写真を準備する必要がる。そのため、写真立てを準備(100均でOK)
大量です。一気にやろうと思うと疲れ果ててしまいます。
私たちは、施設に入った時(だいたい2年以上前)から、方向性など時々話し合ってきました。
(義父母には子供が夫しかおらず、必ず私たちがしないといけないからこそ、私が意識的に考えてほしいと行動していたからとも言えますが、私の両親にも聞いたり行っていることでもあります)
準備をすれば「いつその時が来てもパニックにならない」「葬儀会社としっかり進められる」「お金や時間を必要な箇所に使える」ようになります。
注意点としては多々ありますが、埋葬までがセットになっている場合は分骨しない限りお骨は自宅に帰ることができません。職員へお渡しして、お墓へ納骨してもらいます。
また、「遺髪を…」と考えている場合は、保管用の冷蔵庫へと移した場合は出棺前は時間が限られていますので、事前に葬儀会社の方へ相談した方がいいです。
頭を持ち上げる人と、髪を切る人の最低2人で行うと後頭部など見えにくい場所からいただくことが出来ます。
義父の希望により、「分骨」と「遺髪」を相談しましたが、両方とも希望は叶いました。
体を拭くこともできましたし、外出の時に着ていた服を一部着用させることもできました。
お花を棺桶いっぱいに入れることもできました。
厳しいでしょうが、親族の声より、やはり身近な人の希望を聞いてすり合わせをした方が、こちらとしても心残りが少なく送り出せると思います。
手出しが必要だった箇所と金額(目安)
葬祭扶助は基本的に直葬に必要な費用を自治体が負担しますが、金額の上限を超えるオプションや対象外の項目は原則自己負担です。
基本的に自己負担が必要な主な項目
- 僧侶手配など(可能であれば)
- 墓地使用料・納骨堂手数料
- 生花祭壇・会食・返礼品など
- 高級棺・仏衣・遺影
- ドライアイス追加分や特別冷蔵施設使用料
実際にかかった費用
- お清めの塩(アマゾン。小袋サイズ。648円。)
- 写真の印刷代(セブンのプリントを利用。1枚50円。)
- 服代(上が伸びず、着せにくかった為急遽購入。3500円。)
- 花代(業務スーパー。朝イチ、見切り品を中心に大量に購入。6000円。)
- 昼の弁当(巻き寿司といなりのセット。1人850円。)
- 休憩所でのコーヒー代(コーヒーマシン。1人150円。)
- 分骨をするための骨壷(アマゾン。2000前後。)
- 遺髪を入れる木の箱(楽天市場。650円。)
状況によってより手出しの金額を減らせると思います。
私の事を参考に、下に案を載せておきますね
- 昼から直葬の予定を組む(お昼を挟まないことで弁当代の節約)
- 仕出し弁当が高い場合、弁当屋(ほか弁)やスーパーで購入する。
- 家族だけで見送るなど、参加人数を絞る
- 服を減らしているため丁度良い服がない場合、お寝巻き(病院・施設でお願いする場合は有料)や、市の葬儀費用の一部負担の中に仏衣セットが無いか確認する
逆に準備しなくても良かったもの
- クレンジング・化粧品等(必要なかったので割愛。)
こちらについては、また中か下の記事で詳しく書かせていただきます。
私が受けた金額アップの提案と、セールス、決断を迫っているなと感じた話
こちらは、葬祭扶助を使わず葬儀会社の『直葬プラン』を契約した、義父の葬儀で実際にあった事例が中心となっています。
もちろん、提案やセールス自体が悪いという意味ではありません。こちらの状況を丁寧にヒアリングした上で、『どうすれば家族が後悔なく見送れるか』を考えて案内してくださっていたのだと思います。
また、対応内容は葬儀会社や担当者によっても異なり、中には必要な提案も多くありました。
ただ、私たちのように『できるだけ費用を抑えたい』という前提がある場合、あとから振り返ると『これはしなくても良かったかもしれない』と思う部分もありました。
これから直葬や葬祭扶助を考える方の参考になればと思い、実体験として残しています。
また、お願いした葬儀会社は会員価格と非会員価格で金額が分かれており、さらに会員の期間(積立期間)に応じて割引が入るシステムでした。
気になった点(どちらも共通)
火葬の日程について
「火葬の予約は先着順です。迷っていると希望の時間が埋まる可能性があります」
火葬場によって、火葬炉の数や、炉ごとに1日何回に稼働できるか等の条件で、一日に火葬できる人数は変わります。そのため、相談している間に「希望していた予約が埋まりました」という可能性があります。
義母の時は特にトラブルなく決めることができましたが、義父の時は日程について少し迷いました。
また、後で知ったことですが、火葬の日時が決定した後の変更は難しい場合が多いと知りました。
義父の直葬プランで気になった点
こちらは、その後義父の葬儀で気になった事です。
3つに分けて書かせて頂きますので、残りを書き次第適宜載せる場所を変更させて頂きます。
供花の追加
「この直葬プランでは通常プランと違い小さな花束しかつきません。顔周りにお花を入れて華やかにするならこの花を購入する事になります」
と話を受けました。
供花は大体1つ約1万円です。
直送プランでは持ち込みは不可でしたが、持ち込みは可能か確認はした方がいいと思います。
棺桶のサイズ
「お父様は身長が170センチなので、棺桶のサイズが小さいですね。また、プランの棺桶を使うなら足を少し曲げるため棺桶の蓋に足があたったり、膝付近が盛り上がって見えます。頭が棺桶に触れるか触れないかの位置になります。そのため見た目窮屈に感じるかもしれません。そのため大きいサイズの棺桶にしたほうがいいかもしれません。」
棺桶のサイズアップは会員価格でも2万円。そこから非会員のために更に1万6千円高い、合計3万6千円追加で払わないといけません。
これには「義父の身長は170もなかったはずなのに!?」と驚きました。
理由はつま先が伸びている状態で死後硬直を起こしたためです。
私たちはサイズアップをせずに足を曲げる事にしました。
正直に話すと死後硬直に関してなどわからないことが多く、硬直は解けているのではないか・不安にさせるためじゃないのか…など、疑問が残るサイズアップの話でした。
ただ、小窓から見た時のことを考えて、サイズアップをすることもあります。生前の体の状況で(腰が曲がっていた)…など、サイズアップするのは理由があって提案しているはずです。一時的であっても棺桶という箱の中、ゆったりとしてほしいという気持ちもありました。また、「しっかり蓋が閉まる」という条件は、化学物質過敏症や嗅覚過敏を持つ身としてはとても大事な事のはずです。
結局私たちは、「予算がない」と正直に話して、足を曲げるなどの対処をしていただきました。
特に違和感はありませんでした。
プランのランクアップ
「ご親族の宗教に対する要望が強いようなので、長年働いている私からの勘ですが…、こちらの直葬プランより、このプランの方がご親戚も満足するのではないでしょうか?」
直葬プランにも、グレードのある葬儀会社もあります。
私たちの場合は2つのグレードがあり、非会員価格12万から35万の直葬プランへ変更の提案を受けました。
会員への勧誘
「非会員のため、プラン料金はこの大きい数字で書いている金額ではなく非会員は下の小さめで書いている金額です。今2万払い入会すれば、会員価格で利用することができますよ。」
入会することで、費用が抑えられるならかなりメリットがあります。ただし、選択肢の制限ができるのが注意点です。
即日入会にも、1日前までに・現金払いなど条件がある葬儀会社もあります。相談時点で必ず確認した方がいい点です(金額が動く場合はすぐ申し込まずに一度持ち帰る方が賢明です)。
棺桶のサイズについて
「今ならまだ硬直しきっていないので、足を曲げれば通常のサイズの棺桶に入れることができますよ」
市役所から支給される棺桶の話をしている最中に言われた一言です。
死後硬直に関しては、冷蔵施設に遺体を預けていたためどの程度なのかは分かりませんが、棺桶に入れてしまうと料金が発生してしまいます。
サイズについてまだ決めかねている段階では、後悔する可能性があります。納得いく決定をしてほしいです。
アフターサービス
「葬儀後、土地や資産などの相続の件や、ご自宅のお片付けなど、お手伝いできることもあると思います。後ほどお電話などでご案内させていただきますね」
葬儀のプランの相談で、2時過ぎから気づけば4時。疲れ果てた後の一言でしたが、ついさらっとそのまま受け取っていました。
後日、数件電話セールスを受けました。
会員証の送付
葬儀や遺品整理もあらかた終わり、住んでいた家も引き払い…忘れた頃にお手紙が届きました。
「利用した人向けの会員証」とあり、近隣施設の割引サービスなどが特典としてある、そのようなカードでした。
番外編:ネットやチラシ・看板の「直葬プラン⚪︎万円」
大々的に乗っている金額は、基本的に会員価格です。ただ、紹介サイトを通せば会員価格で行えますというものも。
ただし一度プラン契約をすると、サービスの中に「書類代行」が含まれる場合、キャンセルができない可能性もあります。不安な場合は「体調が万全ではなく一度考えます」「まだ連絡できない家族がいて…」と言える勇気を持ちましょう。
皆様の感想をお聞かせください!
直葬を考えている方、経験した方のコメントをお待ちしています。
・私はこうした
・これは必要なかった
・相談先を詳しく知りたい…など
また、目や耳にハンデがある方ご本人やご家族様の不安や疑問があれば可能な限りで共有させていただきます。
コメントでぜひ具体的に教えていただければ嬉しいです。記事更新の参考にします!
記事はまだこれから加筆修正していく予定です。よろしくお願いいたします。

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